金属磁選機
非鉄選別機の選別原理
選別方式:渦電流方式
原理:選別機コンベアヘッドプーリー(FRP製)内部には磁極回転子が高速回転しています。この磁極回転子は外周にN極S極交互に永久磁石が配置されており高速回転する事によりコンベアベルト上では交番磁界(N極S極交互に発生する交流磁界)が発生しています。非鉄金属がコンベアベルトで交番磁界内に搬送されてくると、その交番磁界の影響を受け渦電流が発生します。
発生した渦電流により非鉄金属にも磁界が発生し、磁極回転子の交番磁界と反発、吸引を繰り返す事により加速し前方へ飛び出し分岐板をこえます。
一方、磁力の影響を受けないその他処理物はベルト進行速度に応じた通常の放物落下軌跡をたどります。
この飛距離の差を利用し非鉄金属とその他を選別します。
非鉄選別機の特徴-選別精度編
高い選別精度を実現する為には処理物中の非鉄金属に対し、「より多くの交番磁界をいかに与えられるか」、「交番磁界を処理物に集中して効率的に与えられるか」が重要なポイントとなります。
朝比工業非鉄選別機は磁極回転子が高速回転する事、ヘッドプーリーTOP部に磁力が集中し磁気勾配が大きい事で高い選別精度を実現しています。
非鉄選別機の特徴-消耗度編
非鉄選別機のヘッドプーリー部は磁場が発生します。処理物に磁性物(鉄)が混入すると磁場の影響を受けヘッドプーリー部に磁着し続けます。ベルト表面ではベルトをたたき続ける為ベルト破損につながります。又ベルト裏側に回り込んだ場合はFRPドラムシェルをたたき続け破損につながります。
朝比工業非鉄選別機は磁極回転子の偏芯量が大きい事、又ヘッドプーリ内部で独自の磁気回路を構成する事によりヘッドプーリーTOP以外での磁場の影響がほとんどありません。
磁性物(鉄)の混入によるベルト破損、FRPドラムシェル破損頻度を大幅に軽減できます。